冠婚葬祭をは、「元服」「婚礼」「葬儀」「祖先の祭礼」という古くから伝わる4つの儀式をまとめて称したものですが、冠婚葬祭のマナーといえば多くは婚礼(結婚式)と葬儀(お葬式)のマナーになると思います。
このページでは結婚式やお葬式のマナーについてご紹介します。
結婚式のマナー
結婚式はやる方も呼ばれる方も数多い式典ではないので、初めてのことも多いかと思います。結婚式をやる方、呼ばれる方のマナーについて、纏めてみましょう。
結婚式を行う方のマナー
結婚をされる方はいろいろな準備があって大変でしょう。その中でも招待する人の人数や招待状の出し方など気になることは多いと思います。それぞれ確認してみましょう。
呼ぶ人呼ばない人
結婚式に誰を招待するか?というのは結婚式の規模や両家の関係性などで意外に悩みの多いもの。そんな悩みを抱えてしまった方に、参考になる考え方をご紹介します。
呼ぶ人の基本
結婚式に招待する人は基本的に親族・職場関係・友人の3つに分けられます。アットホームな式なら親族と友人関係を中心に、会社づきあいを大切にするなら職場関係を中心にしながら、呼ぶ人を考えます。
その他にも、以前結婚式に呼ばれた人などは基本的には参加の打診をするのが基本的な考え方になるようです。
招待状は、まず打診を行い、4か月前くらいには招待状を送れるように段取りしましょう。ご招待ができなかった人で関係性のある方には、結婚の報告という形で連絡をしたりレターを出したりするのが良いでしょう。呼べなかった理由が書ければベストです。例えば両家の人数合わせのため。とか小規模、親族中心で行うため。等が当たり障りが無い文句になるでしょう。
招待状の出し方
結婚式の招待状の出し方についてご紹介します。
結婚式の招待状は、だいたい2か月前には送付できるように準備を進めましょう。
招待状に同封するものは基本的に以下の4つになります。以下の4つの他にも2次解答の案内などを同封するケースもあります。
- 封筒
- 招待状(本状)
- 返信はがき
- 会場地図
また招待状を送付する際以下の役割をお願いする場合はその旨を記載しておきましょう。
- 受付
- 祝辞
- 乾杯の発声
- 余興
スケジュール
招待状のスケジュール感については、だいたい4ヶ月くらい前には連絡~打診を行います。3か月前くらいには招待リストを作成し、デザインや文面などを決めます。2か月前くらいには投函できるように準備しましょう。
座席
席次・席順では新郎新婦が座る場所をメインと考え、向かって左に新郎側のゲスト、右側に新婦側のゲストが着席します。 メイン席に近い席が上座となり、新郎新婦から一番遠い席が下座となります。 一般的には、主賓、仕事関係者、友人、親族の順に上座から座り、下座に家族が座るのがマナーです。
また、座席の関係で職場や友人席が相席になる場合なった場合、ゲストの社交性や、了承してもらいやすさなどを考え座席位置を決めるのがおすすめです。
ご挨拶
新郎、新婦の挨拶についてご紹介します。
新郎、新婦のスピーチについては一般的に以下の内容を含めるように構成します。
- 参列のお礼
- 式中に起こったこと(お祝いの言葉や励ましの言葉に対するお礼)
- 今後の決意
スピーチ用にカンペを持つのはマナー違反にはなりませんのでうまくしゃべれる自信があっても無くてもカンペを用意しておくことをお勧めします。
またマナーとして以下の文言の利用は避けるべきです。
- 忌み言葉。重ね言葉
- 別れを連想させる言葉
- 砕けすぎ
- 自慢話
- 暴露ネタ
- 下ネタ
- 政治・宗教
引き出物やご祝儀のお礼について
引き出物は、自分たちらしさが出せればベストですが、もらったときにうれしいものは何ですか?というようなアンケートで、ベスト3が出ていますのでご紹介します。
- カタログギフト
- グルメ(スイーツ以外)
- スイーツ
ご祝儀のお礼については、結婚式でふるまうお食事と引き出物がお返しの代わりになっているので、基本的には不要です。
結婚式に呼ばれる方のマナー
結婚式に招待してもらった人のマナーについてご紹介します。
結婚式の招待状の返事
招待状の返事を出す時のマナーについて、ご紹介します。
招待状の返信は、出席できる場合2~3日以内に返信するのが基本です。欠席の場合は1週間程度おいてから返信しましょう。
返信の書き方については、必ず黒の筆記用具を使用するようにします。
宛先にある「行」や「宛」を修正し、裏面の「御(芳)」を消します。
裏面に新郎新婦へのメッセージを添えて返信するようにしましょう。この際、忌み言葉や重ね言葉は厳禁です。また句読点も使わないようにしましょう。
ご挨拶やスピーチを頼まれたら
スピーチを頼まれたなら、なるべくなら応じてあげたいものです。でもどうしても断るのであれば、早めに断る。その時に角が立たないように理由を添えるようにしましょう。人前に立つと緊張する。とか苦手という事であれば正直に伝えてしまっても良いと思います。
ただ、結婚式のスピーチは素晴らしいスピーチを期待してお願いされることはほとんどありませんし、参列者もあまり聞いていないことがほとんどなのでそんなに肩ひじ張らなくっても基本的には大丈夫です。
スピーチをすることになったら、忌み言葉や重ね言葉、別れを連想する言葉などを避け、笑顔でハキハキと新郎新婦の良いところを褒めるような内容でスピーチするように心崖ましょう。自信がない。覚えられない。という場合、メモを見るのではなく、手紙にしました。として堂々とスピーチの内容を読めば良いです。
スピ―チの構成は、以下を参考にしてください。
- 挨拶
- 自己紹介
- 新郎新婦とのエピソードや長所の話
- はなむけの言葉
- 結びの言葉
いかがでしょう?整理すればそんなに難しくないですよね
ご祝儀
ご祝儀の金額やご祝儀袋の選び方など、ご祝儀のマナーについてご紹介します。
ご祝儀袋
ご祝儀袋は基本t系に金額に応じ選ぶようにします。金額が高ければ格式の高いご祝儀袋になりますし、アレンジされたあわじ結びや輪結びで上質な和紙で作られている物、スタンダードな結びの物、欠席時に1万円程度のご祝儀の場合帯紙が印刷されたものなどを利用するとよいでしょう。
注意したいのは結び方で、「淡路結び」か「輪結び」のものを利用してください。ちょう結びの水引を利用するのはNGです。また右上に熨斗がついているものを使うようにしてください。
表書きの名目は、「寿」や御結婚御祝」などとし、名前をフルネームで書きます。連盟の場合は3名までとし、4名以上の場合は代表者+他一同などと書くようにしましょう。
中包みには表面に金○萬円と記載し、裏面には住所名前を記載します。
お札の入れ方は、中包みから出した時に肖像画が表面に来て、先に見える方向で入れます。つまり、中袋からお金を出したら肖像画が一番先に見える状態でお札を入れます。
ご祝儀の金額
ご祝儀の金額は、有人や職場の上司、同僚などの場合3万円程度が一般的です。関係性で2万円でも良いですが、偶数は別れを連想させるため、1万円札と5000円札2枚のように奇数枚のお札を入れるようにします。親族の場合いとこなら3万円程度、兄弟姉妹であれば5万円程度が相場です。